群星に至る備忘録

いつか群星に至った時にこの旅を思い出せるようにするための備忘録

【崩壊スターレイル】自転が止まったサルソットのストーリーが好きという話

明暗境界線上を飛ぶ移動都市という文の響きがそもそも良い

崩壊スターレイルの装備にはストーリーがある。

原神にも聖遺物にひとつひとつストーリーがあった。
というか装備にストーリーがあるのは少なくとも崩壊3rdもそうなのだが。

HoyoverseというかMiHoYoのゲームはテキスト量が多い。正直意味を見出せないテキストも多いのだが、中には趣深いものもあり、個人的には自転が止まったサルソットのストーリーが好きだという話。

自転が止まったサルソットは、とある星の話だ。

数多くの隕石が衝突した結果、自転軸が傾き、最終的に自転が停止したらしい。

天王星のように自転軸が大変な角度をしていても自転している惑星もあるため、角度によって自転が止まるというのはちょっと分からないが、まぁそういうこともあるのだろう。

自転が止まったサルソットのストーリーは、サルソットの自転が止まるまでの寸話である。

数多くの隕石が衝突した結果、サルソットは昼と夜の長さがそれぞれ半年になった。そしてサルソットは酷暑と極寒を兼ね備えた星になり、生命は徐々に死滅していった。

生き残ったサルソット人は2つの飛行都市を作った。飛行都市は昼と夜の境界線、明暗境界線の上を飛ぶ。

この時点で、有体に言ってかなりエモくないですか?

しかも追加情報はさらに存在する。

移動都市の片方の名をタンブルウィードという。タンブルウィードからは早朝に空漁人が飛び立ち、燃素クラゲと呼ばれる生物を捕り、そのクラゲを燃料とし、タンブルウィードは飛行している。

おそらくクラゲも無限ではないはずで、いつかタンブルウィードは落ちる。しかしサルソット人は楽観的で、ガラスの楽器を演奏したり、ガラスのレコードを作ったり、もう片方の都市と文通をしたりとロマンチックに、穏やかに、生活している。

タンブルウィードが明暗境界線上を飛ぶのは生存のためだけではなく、そんな生活をおくるためでもある。タンブルウィードは昼に向かい、夜を背に飛ぶ。

タンブルウィードの速度を上げれば昼になり、速度を落とせば夜に入る。

そうすることで彼らは早朝に漁に出て、穏やかな午後に歌い、夕方に漁から帰ってきた人たちを迎え、満点の夜に眠ることができるのだ。

目を閉じて情景を想像すると非常に絵になる。一昔前に5ch(当時は2chだが)流行った「幻想的で切なくなる感じの画像くださいスレ」に雰囲気が似そうだ。

そして極めつけ、最後に彼らは飛行都市同士の戦争で滅びるのだ。

語彙力のないこと言って申し訳ないんですが、完璧だと思います。

こんな感じで今回の記事は以上です。遺物のストーリーなんてあんまり見ないと思うので、みんなにも自転が止まったサルソットのストーリーを知ってもらいたかった記事。